これ1本でわかる!整備工場のためのデジタルマーケティング超入門
1. デジタルマーケティングとは何か
整備工場にとっての「デジタルマーケティング」は、お客さまがスマホでお店を探し、安心して選び、迷わず予約できるように整えることです。
やることは、これまで紙や口伝えでやってきた集客(飛び込み営業・看板・チラシ・紹介)を、スマホとネットの中にも置き換える、もしくは並べて置くだけ。大切なのは次の3点です。
- 目的:今月の入庫・問い合わせを増やす
- 手段:検索・地図・写真・短い説明・簡単な予約の仕組み
- 確認:電話の回数、道順表示、予約件数、口コミの数と内容
「デジタル=難しい」ではなく、お客さまがサービスを受けるまでにたどる道を整備する作業だ、と捉えてください。
2. デジタルでやることは「3つだけ」
1. 見つけてもらう
Googleの検索や地図で、お店の情報が正しく・分かりやすく出ること。
2. 選ばれる(不安を消す)
初めての人でも料金や流れがイメージでき、写真で雰囲気が伝わること。
3. 迷わず予約(すぐ行動できる)
入口は1つ、入力は最小、返信は早く。電話もフォームも「待たせない」。
たくさんの道具を覚える必要はありません。この3つを順番に整えるだけで十分に成果が出ます。
3.1見つけてもらう:検索・地図で迷わせない
- 基本情報を最新に:店名・住所・電話・営業時間。祝日や臨時休業も入れる。
- 写真をそろえる:外観/店内/作業/スタッフを各3枚。明るく、水平に、顔が分かる写真を1枚混ぜる。
- 一言の説明:できる作業(車検・点検・オイル交換など)、総額の目安、作業時間の目安、代車・支払い方法、駐車場、待合の設備(Wi-Fi・キッズスペース等)。
- 道順の補足:地図に加えて「◯◯交差点を右→30m」のように文字でも案内。
よくあるつまずき
- 写真が1〜2枚だけ → 外観・作業・人の表情が最低各3枚になるまで足す
- 住所や営業時間が古い → 最優先で更新。正確さは信頼です
3.2 選ばれる:不安を消す「1枚の案内ページ」
目的:初めての人が「ここなら大丈夫」と思える材料を、1ページにまとめて見せること
(紙でもWebでもOK)。
必須記載事項(上から順に)
- 料金の目安(総額の見方):「基本料+必要な費用」でだいたいの総額。追加が出る条件も先に一言。
- 予約までの流れ:「最短2分で仮予約」→「折返しの目安」→「当日の受付〜引き渡し」。
- 所要時間:標準/混雑時の2パターンで目安を記載。
- 代車・引取・支払方法:ある/なしを明確に。カード・QR可否も。
- 道順:交差点やランドマークで説明。駐車場の入り口写真を1枚。
- 写真:外観・作業・スタッフ。清潔感と人の表情が伝わるもの。
ひと言の例(使い回し可)
- 「総額の目安を事前にご案内。追加が出る場合は必ずご説明します。」
- 「土日OK/代車あり。最短即日でお渡し可能な場合も。」
- 「まずは無料見積もり。写真1枚でも可」
3.3迷わず予約:入口は1つ、入力は最小、返信は速く
入口の整理
- クリックボタンは1つだけ大きく(「まずは無料見積もり」or「電話で相談」)。
- 電話は画面下の固定ボタンでいつでも押せるように。
- 紙・SNS・検索・地図、すべて同じ予約URLへつなぐ(迷子防止)。
入力は最小
- 5項目で十分:名前/電話/作業の種類/希望日時/車種。住所や車台番号は来店後。
- カレンダー表示で空き枠が見えると、予約が進みやすい。」
返信と当日まで
- 送信直後に自動メッセージ(受付済み/折返しの目安)。
- 前日・当日のお知らせで、うっかり忘れを防止(「本日は◯時にお待ちしています」)。
- 変更やキャンセルはボタン1つでできる案内を添える。
電話派のお客さまにも配慮
- 営業時間内は最初のコールで出る体制を(出られない時間帯は必ず折返し時間を明記)。
- 営業時間外は「仮予約を受け付けます」と伝える録音案内+翌朝の優先折返し。
まとめ
デジタルが苦手でも、見つけてもらう/選ばれる/迷わず予約の3つを順に整えるだけで成果は出ます。まずは今日の10分で、①情報更新 ②案内ページのひと言見直し ③予約入口の統一——のどれか1つを動かしてください。小さな一歩が、来月の入庫を確実に変えます。