新規車検ユーザーを獲得する整備工場の広告・キャンペーン完全ガイド

「広告費はかけられない。でも“初めてのお客さまの車検”を増やしたい」——そんな整備工場の経営者に向けた、実践ガイドです。むずかしい専門用語はできるだけ使わず、重要なポイントを整理しました。土台づくり（見つけやすさ）、広告の打ち方、キャンペーンの作り方、そして効果の見方まで、ひと通りをこの1本で押さえられます。

これ1本でわかる！整備工場のためのデジタルマーケティング超入門

新規の車検ユーザーは、たいてい「地名＋車検」で探します。そこで大切なのが、Googleで店名を検索したときや、地図に出るお店の情報を正しく整えることです。店名・住所・電話番号・営業時間を最新にし、写真は外観・店内・作業風景・スタッフの顔を載せます。対応できる作業、料金の目安、かかる時間、代車の有無、支払い方法、駐車場、待合スペースの設備まで、初めての人が不安なく選べるように書きましょう。

広告やチラシから来た人が迷わないように、車検だけの案内ページを1枚用意します。見る人が知りたいのは「総額の目安」「予約までの流れ」「当日の所要時間」「代車や引き取りの有無」「支払い方法」「店舗の場所」の6点です。ページの上のほうに「まずは無料見積もり」「最短2分で仮予約」など、行動のボタンを1つだけ大きく置き、電話のボタンもすぐ押せる位置に出します。料金表示は税込・税別のどちらかを統一し、法定費用の扱いも明確にしておくと安心です。

【地域集客UP】自動車整備向け｜選ばれる理由を伝えるホームページへ

広告は、今まさに車検を探している人にだけ見せることで無駄を省くことができます。具体的には「◯◯市 車検」「車検 料金 ◯◯市」「車検 代車」など、意図がはっきりした言葉に合わせて広告を出します。広告文は、料金の目安と安心材料を短く並べるのが基本です。

• 例1：「【車検は総額○○円〜】土日OK・代車無料・最短即日。まずは無料見積り」
• 例2：「はじめての方歓迎。明朗会計／カード・QR決済可／作業時間の目安を事前にご案内」

広告の送り先は、必ず前項の「車検専用ページ」。トップページに飛ばすと迷子になります。

新規の車検ユーザーには、紙のチラシも有効です。配るのはお店から2km以内を基本に、集合住宅の多いエリアへ。紙面の上部1/3は予約につながる案内に使い、二次元コードから車検ページに直接つなぎます。料金は合計の目安と作業時間をセットで見せ、期間限定の小さな特典（ワイパー交換割引など）は隅に控えめに。チラシの種類ごとにコードを変えておくと、どれが反応したか後で分かります。

最初から大金を使う必要はありません。まずは1か月だけの「小さく試す→数字を見る→良いところに寄せる」の順で進めます。見る数字は「電話の回数」「道順の表示回数」「予約の件数」「口コミの数」。紙の場合は、チラシごとに読み取りコードを分ける。Webの場合は、車検ページを広告用と通常用で分けておき、問い合わせ件数を比べます。良い数字が出た広告文やエリアに、少しずつ予算を寄せましょう。

自動車整備工場オーナーがホームページ集客で抑えるべきポイント

新規の車検ユーザーは、派手な宣伝よりも「知りたい情報がすぐ分かる」「約束がはっきりしている」「対応が早い」お店を選びます。今日の10分で、できることを1つだけ始めてください。小さな改善を積み重ねれば、来月の入庫は必ず変わります。あなたの工場の強みは、すでに現場にあります。あとはそれを、見つけてもらえる形に整えるだけです。